Hyper-Holographic Cone Tweeter III
ハイパー ホログラフィック コーン ツイーター III
コーン型ツイーターは、量販店で販売されているような廉価なスピーカーユニットに使用されていることで知られています。このような従来のコーン型ツイーターは、今日のハイエンド・オーディオの世界では、すでに時代遅れなドライバーとなっていました。
Audio Physicは、振動体全体の軽量化を実現するために、より軽量でソフトな素材の探求、開発を求めました。また、同時に高い剛性と安定性を維持するために、これらの素材には新しい形状が求められました。その結果として、ドーム型ツイーターが開発されたのです。
しかし、ドーム型ツイーターに、より軽量でより剛性のある素材が採り入れられるに従って、ドーム型ツイーターにも次第にひとつの問題がクローズアップされるようになりました。それは、ドームの素材がより柔らかくなると、ドームの周縁部と中心部では振動周波数が異なるため、その境界部分で、素材の劣化がより早くなってしまうという問題でした。
Back to the Future II
そのため、ドームの「鳴き」が始まり、出力信号には余計な「付加音」が入ってしまいます。言いかえれば、音楽を聴く代わりに、ツイーターの「付加音」を聞かされることになってしまうのです。つまり、ドームに軽量柔軟素材を使用したことにより、本来のピュアサウンドが歪められる結果になってしまいました。そのため、ここ数年でドーム型は、ミッドレンジドライバーとしては、すっかり姿を消してしまったのです。
Audio Physicは、コーン型ツイーターの問題点を更に探求することによって、まったく新しいコーン型ツイーター、ハイパー・ホログラフィック・コーン・ツイーター( Hyper Holographic Cone Tweeter)の開発に成功しました。
Audio Physicは、すでに試作品の段階でこれまで経験したことのないハイレベルな高音域サウンドの再生、ソフトで立体感にあふれる音の表現力を実感できました。ハイパー・ホログラフィック・コーン・ツイーター(HHCT)には、超軽量アルミ振動板を採用し、その表面にセラミックコート加工を施して高い剛性を実現しました。可動パーツは、この振動板の周縁部とだけでつながっています。
つまり、グラスファイバーにより補強されたボイスコイルからアルミ振動板へ向かって伝わる音を妨げるものは他に何もありません。また、ハイパー・ホログラフィック・コーン・ツイーター(HHCT)は、4分割されたキュービック型のネオジウム製マグネットにより、高いパフォーマンスで振動させられています。